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ドラッカーは「戦略」についてどう言ったか?


今日は「戦略」という、少し抽象的でわかりづらい言葉についてお話ししたいと思います。

googleで「戦略」について検索すると、184,000,000件という膨大な数がヒットしますし、会議や人の話の中でもこの言葉はよく耳にします。

しかし、この言葉をちゃんと理解している人、言葉の定義を明確にして使っている人はほとんどいない気がします。

ちなみに、P.F.ドラッカーは、以前「事業戦略」というタイトルで出版しようとしたのですが、出版社から拒否されたことがあったそうです。

そんなドラッカーが、

『戦略をテーマにした文献は数え切れないほどあり、最近のものにはタイトルにも戦略という言葉が使われている。

その中にあって、「戦略とは何か」「なぜ戦略が重要なのか」を問うているのは、私の知る限り本書だけであり、「特定の業界において戦略はどの程度まで、またどのように管理されるべきか」を問うているのもまた、本書をおいて他にない。

本書は、効果的な活動を行なうための戦略の活用に焦点をあてた唯一の書と言える。』

と、評価している本がありますが、ご存知でしょうか?

それは、2003年にアメリカで出版された「Strategy」span.(Cornelis A. De Kluyver (著), John A. Pearce (著))という、まさにそのままズバリのタイトルの本になります。

アマゾンで調べてみたところ、日本では東洋経済さんが2004年に「戦略とは何か」という邦題で翻訳出版してました。

残念ながら絶版になってしまったのか、中古しかありませんでしたが、早速購入してみました。

この本によると、まず第1章「戦略とは何か」では、

『「戦略」といわれているもののほとんどが、実際には戦略と何の関係もないのである。』

ということで、やはり一般に使われている「戦略」という言葉をバッサリと斬り捨てています。

そして、その上で、

『戦略とは顧客に価値を創造するユニークな方法に焦点をあてることで、競争優位を築くためのポジショニングである』

と、著者は定義しています。

確かに、事業を進めていく上で、「競争優位性を築くためのポジショニング」というのは非常に重要な要素ではあります。

しかし、「戦略」という言葉が使われるシーンを考えると、この一言だけではそれを網羅している、とは私には思えませんでした。

ちなみに、私たちは、戦略支援専門のコンサルティング会社として、より本質的かつシンプルにこう定義づけています。

『戦略とは、方向づけである』

つまりは、経営にせよ、事業にせよ、組織にせよ、どこに向かうべきなのか、を定義すること。それが「戦略」だという考え方です。

この考えに基けば、前述の本の中での定義「競争優位を築くためのポジショニング」というのも、方向づけのための1つの要素として網羅的な概念だ、ということが理解できると思います。

そのような私たちが、「方向づけ」つまり「戦略」のテンプレートとして、位置付けているのがドラッカーの「5つの質問」と呼ばれるものです。

第1の質問 われわれの使命は何か

第2の質問 われわれの顧客は誰か

第3の質問 顧客にとっての価値は何か

第4の質問 われわれの成果は何か

第5の質問 われわれの計画は何か

このたった「5つの質問」で、自らの事業を簡単かつ明瞭に定義することができ、進むべき方向をスッキリと明確にできるとても強力なツールで、まさに「方向付けのテンプレート」「戦略のテンプレート」と言えるものです。

私たちも、プロジェクトの初期の段階では、必ずこの「5つの質問」を使い、これから始める事業をどこに向かって進めていくのか、を組織全体で必ずコンセンサスを取るようにしています。

そうすることで、その後の意思決定も大変スムーズになり、メンバー全体の意識も統一することができるので、一体感と一貫性のある組織づくりが初期の段階でなされるため、大きな成果を、継続的に生み出しやすくなります。

ただ、この「5つの質問」をしばらく使っていると、足りない要素があることがわかり、私たちはこれを拡張して独自の「戦略のテンプレート」というものを開発しました。は「Sustainable Management Tree(R)」と言って、持続可能な事業をつくるための「核」として位置付けている「戦略のテンプレート」になります。

このテンプレートの実績としては、

  • 上場企業では、2年で営業利益は2倍、56億円の付加価値を創出
  • 中小企業で、新規ビジネスをスタートから4年連続300%成長
  • ドラッカー学会のイベントで前年比250%増の集客と満足度90%以上を実現

このように、このテンプレートは、営利組織でも、非営利組織でも、組織でも、そして実は個人においても、大きな実績をあげることのできる本質的なノウハウで、これまで数多くの実績を積み重ねてきています。

特に、何かモノゴトを始める初期段階と、大きな変化をさせる変革期において、とてもパワフルにその力を発揮します。

そこでもし、あなたがこれから何か新しいビジネスを始める予定があったり、大きく事業転換を図ろうとしている、また起業・副業のご予定がありましたら、この「戦略のテンプレート」が大きな助けになるはずです。

今年の干支「辛丑」は、「痛みを伴う衰退と、新たな息吹が、互いに増強し合う」という年なんだそうです。

きっと、あなたもこれまで慣れ親しんだ過去に勇気を持って決別し、何か新しいことを始めようと準備を始めているころだと思います。

そのようなあなたの少しでも後押しになれば、という想いで、以前は有料で販売していたものになりますが、今回このテンプレートを無料でプレゼントさせて頂こうと思います。

ちなみに、一攫千金を狙っている方や、楽して稼ぎたい、とお考えの方にはお役に立てませんので、悪しからず。